ヴィクラルとか成長ルドエルのキス唾ください…ってもうあるんですかね…?
ヴィクラルのほう右切れてるのは大人の事情でs…
追記から、ちまーっと書いた、ワールドイズマインのつもりだったけどなんか違う感じになっちゃったルドエル文章です。
【せかいでいちばんおひめさま】
ふわふわと風に揺れる髪が、首筋に当たってくすぐったい。いつもよりも高い視線を作りだしてくれているヒールの不安定さに、さっきから冷や汗をかきっぱなしだ。今すぐ髪を結んで、ヒールなんて脱いでいつものブーツに履き替えてしまいたいところをグッと我慢する。私がここまで頑張っているのに――
「はあ、ルドガーはそれだからモテないんだよ。」
ため息をつきながらそう言うと、ルドガーは動揺を見せる。
「乙女心がわかってない。」
しかも、さっきから何度もさりげなくアピールし続けている私の右手は、いまだに空いたまま。
こういう時、パパだったらきっと、かしずいて私の手を取って、「可愛いよ」と私をお嬢様みたいに扱ってくれたのに。そう考えてもう一度、呆れを含んだため息をつく。
それから、今度は分かりやすく、私の右手をルドガーの顔の前まで持ち上げて、ねだる。けれども、ここまでしたのにも関わらず、ルドガーはキョトンとした表情を浮かべていた。
「だから、手! さっきからずーっと待ってたのに、気付かない……から……。」
消えていく語尾と、微かな顔の熱を感じていると、ようやく意味を理解したらしいルドガーが、恭しく、私の右手をそっとすくい取って、「失礼しました、お姫様。」と、冗談っぽく笑った。
「ルドガー、甘いものが食べたい。」
「了解。」
「ルドガー、足疲れたからおんぶして。」
「了解。」
「あっ、変なトコ触ったら怒るからね!」
「はいはい。まったく、注文の多い……」
当然でしょ?だって私はルドガーのお姫様で、大切なアイボーなんだから。